DB NachtZug (DBナハトツーク)乗車日記 ~世界の寝台列車
世界中から観光客が集まるフランス、パリ。今回はここからドイツの首都、ベルリンまでの国際寝台列車DB NachtZug (NZ)(DBナハトツーク)に乗車します。NachtZugとは、ドイツ語で「夜行列車」を意味し、2007年12月改正でシティ・ナイト・ラインに統合され、残念ながら2014年12月改正でフランス~パリ間も廃止となってしまいました。(2007年、9月乗車)
今回、寝台列車を利用したのはいくつか理由があります。
- 日本以外で寝台列車に乗ったことがなく、どんな感じか気になった。
- ベルリンまで飛行機では中途半端な距離、高速列車乗り継ぎでかなりの時間がかかる、その点寝台列車は寝ている間に移動出来て宿泊代も浮く。
- 乗り放題パス、ユーレイルパスを持っており、寝台利用が割引になる。
- 寝台移動が快適なら今後ほかの国に行ったときにも積極的に乗るプランにする。
この中でやっぱり
- 日本以外で寝台列車に乗ったことがなく、どんな感じか気になった。
が一番の理由です、ちゃんと定時に着くのか、国際列車だからパスポートはどうするのか、車内の雰囲気はどうなのか?なんてことを思いながらワクワクしながら乗車しました。
パリの大きい発着駅は7つあり、各方面によって駅が異なります。日本でいうと昔の東京駅、上野駅、池袋駅、新宿駅、渋谷駅、品川駅みたいなもんでしょうか。今は湘南新宿ラインや上野東京ライン、私鉄も直通運転がされてますが、常磐線始発駅は上野駅、東海道線に乗るには東京駅のように異なっていました。まず乗車駅を間違えると当然列車はいません、充分注意です。今回のDBナハトはパリの東駅から乗車します。
日本の寝台のようにクラスによって分かれています。
- 個室寝台車、日本の個室A寝台に相当する、シャワーとトイレが室内に完備。朝食が無料で配られるサービスあり。
- 簡易寝台車(クシェット)、日本のB寝台開放車に相当、4人または6人分の寝台を備えた簡易個室。
- 座席車、日本のムーンライトの座席夜行列車のようなもの。
今回は車内の治安が不明、荷物が多い、シャワーにできれば入りたいとの理由で1等個室寝台車を選択しました。
車内はかなり狭かっです。今回は2人での旅だったので2人部屋を予約しましたが、1人ならもう少し広いのかな?寝台なので仕方がないと割り切り、着替えも後にして発車前に事前に買い込んだワインを開けて乾杯!
少し走行したところで、車掌がキップの拝見に来ました、そこで「パスポートを預からせてくれとのこと。国際寝台列車は車掌にパスポートを預けて朝に返却するシステムだそうです。
シャワーは走行中なのでもちろん揺れます。揺れが大いに気になるようなら途中駅停車前後を見計らって入るのがよさそうです。
ベットは少し狭いながらも寝心地がよく、疲れとワインも効いてきてぐっすり眠れました。ベルリン中央駅に8時過ぎの到着予定ですが、6時半頃には起床して準備完了して、ぼーっと景色を見ていました、今どのあたりかもわからず。。。
少しして車掌が朝食と預けたパスポートを一緒に返してくれました。朝食はパン、バター、オレンジジュースとコーヒーがセットになっています。
無事に駅に到着。1.2時間遅延覚悟でいましたが、なんと定時に到着しました!
海外の鉄道は遅延が普通、特に寝台はよく遅れると本で見ていたのでこれにはびっくりしました!
心地よい涼しさでホームに降り、体を伸ばし真新しいベルリン中央駅を散策します。
乗ってみて個室のせいもありますが車内の雰囲気はかなり良く、やっぱり朝着くと目的地に着いてる時間の節約がすごいと感じました。今回が初、海外の寝台乗車でしたが、今後も積極的に寝台を利用していきます。そして、
残念ながら2014年12月改正でフランス~パリ間は廃止
となっております、ご注意ください。他の経路の寝台(CNL)はまだまだ健在です。
この後ベルリン観光後、ドイツ鉄道博物館があるニュルンベルクに向かいます。ドイツ鉄道の訪問日記もありますので参考にしてください。↓